メキシコ人が朝食にパンと一緒に頂く温かい飲み物「アトレ」
メキシコには、特に冬によく飲まれる人気の飲み物があります。今回は、メキシコ人が冬によく飲む甘い飲みもので、地方によっては、朝食にパンを食べる時によく一緒に飲む飲みものをご紹介します。
アトレと呼ばれるこってりとした甘い飲みものの歴史
アトレは、コーンスターチを使って作る濃厚で甘い飲みものです。アトレはアステカ文明時代に作られた歴史のある飲み物でもあります。当時はカカオや唐辛子、そして甘さを加えるために蜂蜜を入れて作っていたそうです。
その後スペイン人の到来により、少しレシピが変わっていきました。スペイン人は唐辛子の入る甘い飲みものなんて、飲めなかったのですね。
現在のアトレは、唐辛子は入らず水の代わりにミルクを使って作ることが多いです。昔はどの家庭も、それぞれ手作りのアトレを作っていました。
しかし、今は便利にミルクと混ぜれば甘いアトレができるパックが売っているので、簡単にアトレが作れます。
チョコレート・バニラ・マンゴなどアトレの味は豊富
昔のアトレはチョコレートやバニラ味と決まっていましたが、最近では、イチゴやパイナップル、マンゴ味などの様々な味のアトレも売られています。
日本でもチョコレートアトレは、簡単に作れますよ。まず鍋にミルクを温めて、そこにカカオパウダーを入れます。
そこにコーンスターチをゆっくりと入れていき、カスタードクリームをちょっと緩めにしたくらい濃厚になったら、火を消します。お砂糖を入れて甘さを調整したら出来上がり。
とっても簡単にできるし、寒い日には体が本当に温まります。そしてお腹がいっぱいになります。メキシコ人のように朝食にパンと一緒に飲んでもいいし、夕食のあとのデザートドリンクとして飲んでもよし。
メキシコに続く伝統的な飲みもの、ぜひ作ってみてください。